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十牛図とは

「十牛図」それは、古くから伝わる禅の入門書。悟りへの手引きです。

悟りを得た人は考えました。
「どうやったら、この体験を次なる人に伝えられるだろうか?」
簡単明瞭に、しかも深さを失うことなく。

「そうだ、絵図にしてみよう」
そうやって生まれたのが牧人と牛の十コマの物語。
禅の修行に限らず、自己のあり方を深く見つめ、今を自分として生きる上での指針となることと思います。

さあ、一緒に旅に出ましょう。

「十牛図」にはいくつかの種類があります。日本に流布したのは北宋時代(960~1279)に活躍した廓庵によるものです。普明による、黒い牛が白い牛に変わっていく十牛図もあります。十牛図は「元来は禅門の修行者のための基礎的手引(上田·柳田、1992:18)」であり、十コマは、真の自己への促しを十の境位で示しています。「牛とは真の自己であり、牧人とはそれを探し求める自己(上田·柳田、1992:31)」のことです。

参考文献『十牛図 自己の現象学』ちくま学芸文庫